インプラントについて
当院ではインプラントを取り入れて28年以上たちいろいろな形でインプラントを有意義なものとして提供してきました。はじめは奥歯を無くした人特に大臼歯部二本分の部位にインプラント同数入れるケースから上顎前歯を何度もやり直ししていくうちに歯根破折してしまったもの、両隣接歯が健全でそれを削ってブリッチにしたくないケースやブリッジのやり直し時、欠損部を再度両臨在歯を使って負担を増やしたくない時、入れ歯なんだけど義歯を動かなくサポートするためのインプラントオーバーデンチャーにするケースなど応用は様々です。インプラントは有意義なものであるものの完全ではありません。正しい使い方ダメになりにくい維持の仕方を最大限にしながら長期にわたって利用できるようにするノウハウが臨床で長く使われてきたことによって予知性も高まってきています。当医院で数種類の性状のインプラントを用意して部位やお口の条件によって使いわけています。また神経の走行が埋入予定しているインプラント体に近い場合CTと模型をコンピューター上で組み合わせサージカルガイドというものを作ってドリルの幅、長さ、方向を、ぶれることなく正確に埋入するシステムがとれるものを提供しています。インプラントは3か月くらい力を加えないやり方からすぐ仮歯をいれて加重するものまでいろいろ適応範囲も広くなってきていますが過信せずメインテナンスをしっかりしていけば(お口の汚れによるインプラント周囲炎やナイトガードなどによる力のコントロールをしっかりするなど)長く維持でき口福につながってくれると思います。
インプラントとは
インプラントとは歯を無くしたあとの顎の骨の中にチタンのネジを埋め込みそれを土台に人工の歯をとりつけるもので、基本的には①顎骨に埋め込まれている部分(インプラント体)②インプラント体の上に取り付ける支台部分(アバットメントと)③支台部分の上にのせて歯の部分になる(上部構造)から構成されます。インプラント体の材料はチタン、チタン合金、ジルコニア、チタン、チタン合金の表層にハイドロキシアパタイトを付けたものが主でしょう。当院ではチタン、チタンの表面にアパタイトを付けたものなど用途に応じて数種類用意しています。
インプラント治療のメリット
メリット(利点) | デメリット(欠点) |
|
|
隣の歯を削ったりしない。残っている歯に負担をかけない。
インプラントをしないのならなくした歯の部位は咀嚼能力を下げないという選択では両隣の歯を削ってブリッジにしたりしました。この場合は欠損部位の分の荷重を両隣の歯に負担かけることになりますし、ブリッジを入れた歯は数年するとやり直せればいいが、どちらかの歯が虫歯になって抜歯にいたったりするケースが多い。ではなるべく歯を削らない趣旨で義歯にした場合は削除される歯質はバネをひっかけるところに限定されるけど咀嚼能力が劣り食べ物が入ったりという事をよく聞くのと頑張って使っている人のバネかかっている歯が清掃不足で、虫歯になったり出し入れの力でゆすられてダメになっていく場合もあります。
自分の歯に近い感覚で噛める。
埋めこまれたインプラントが歯根とよく似た役割をはたし入れ歯と違い噛み応えあり咀嚼的にも満足感を得られる。また入れ歯と違い骨の吸収が抑えられる。
取り外しがいらない
お手入れは義歯のように外したりしなくていいし基本的には自分の歯と同じでよい。
自分の歯を再現見た目も近い
周りの歯茎が失われていないケースでは限りなく自分の歯を模倣できる。現在はガラスより強度があるジルコニアという素材が透過性もよくなっているので補綴物の破折等も少なくなってきています。
外科手術が必要
インプラントを骨に埋め込むために直径3.5mm長さ10mmほどの穴をあける必要がある。骨が十分あればそれだけの侵襲で済む場合がほとんどだが、骨が少ない場合増やす手術が必要になったりするケースもある。全身的に問題がある場合事前に各医科と対診しコントロールできる場合オペ施行しますが、感染リスクが高くなるコントロール不良の糖尿病、骨粗鬆症で骨の代謝状態が明らかにおかしい、などの時には他の方法を選択する場合もあります。
保険がきかない